大転子ランニング

金曜も雨,なかなか手強い.
でも雨ランする理由はない.


ようやく読んだみやすのんきさんの「大転子ランニング」について.
前々作の「ひぃこらサブスリー」はなんだか怪しいなぁと思いながらも妙に印象に残った本.
少なくとも,フォームについてあそこまで根詰めて考えた本はなかなかないと思う.

で今回.
相変わらず金さんとかその辺をこき下ろす書き方はイマイチ.
ていうか考え方が違うんじゃなくて,捉え方が違うだけで言ってることは同じなんじゃないか?と思うこともしばしば.

著者によれば多くの本では右の肩甲骨を前に出すとき,左の骨盤を前に出せと書いてあるらしいが、ほんとか?
そんなの人間にできるか?
どの本に書いてあるんだろう…
ただよくあるツイスト運動では確かにそういう動きをしている.

と,ここまではなんだかなーと思っていたが,今回目から鱗だったのは「右足が後ろにあるとき,右の骨盤は前に出る」という一文.
あれ?そうだっけ?とやってみるとなんか新鮮.
今まで右足が後ろのときは右の骨盤も後ろだった?
よく分からないが意識してなかったことは事実.

これを意識して歩いてみると骨盤がぐりんぐりん動く感じ.
南米の女性がお尻ぷりぷり歩くイメージ.
この辺が大転子ウォーキングなんだろうか?
それも読みたいけど図書館にも電子書籍にもないのが痛い…

大転子を意識して歩くと自然と腕が振られる.
肩甲骨や足主動ではなく,体の中心から力を発するというのは賛同できる.
多分自分が一番できてない弱点.

P.140くらいから,じゃあどうするの?ってことが丁寧に書いてあるのも良い.
スローシザーズの箇所は読んでも難しいし,実践してもさらに難しい.
マンツーでコーチして欲しいくらいだけど,せめて動画が見たいな…
ここを「なんかよく分かんないや」で終わるかどうかが鍵な気がする.

正直カーボローディングとか靴選びとかこの本にはいらないけど,まぁ先の批判的な書き方も含めて本を売るためにはいろいろと必要なんだろう.
今回も深く考えさせられる良書だった.

前回,なんかものすごく全然走れないところからいきなりサラッとサブ4していて,結局「あぁこの人もそういう人?」と自分も思ったのだが,今回著者はそれに触れて「そういう人」ではないと弁明らしきことも書いている.
その辺の苦労をもう少し知りたい.
あと安藤選手の忍者走りについて,ひょっとしたらツイッター等で言及してるかもしれないが,意見を聞いてみたい.

個人的な疑問としては,もっと上達してからかもしれないが,シザーズでピッチが上がりつつ,ストライドが伸びるイメージがどうもわかない.
ストライドを伸ばすとどうしても地面を蹴ったり足を開いたり前に着地したり無駄に飛んだりしてしまう.
単にレベルが低いだけか…

とりあえず本を何度も読んでしばらく真面目に取り組もうと思う.
まぁ,図書館の本なんだけど…
忘れてしまったら買おう.