富山マラソン2018

スタートしたら雨が降ってきた.
近くの人が言っていたが,絶好のマラソン日和かもしれない.

さすがにいつもより周りのペースが速い.
無理せず自然についていく感じで,1km目は5:29.
正直もう少し速いかと思ったくらい.
このペースで走り出すなら少しくらいアップしたほうがいいかも?と思った.

走り出すと絶好調時よりは呼吸が荒くなりがちかな,という感じ.
ちょっと不安になる.
なんか着地がかかとすぎるな…とかちょっと調整.
2kmは5:22.

いつもの家族応援ゾーン.
しっかりレインコートを預けて義妹の旦那のお母さんともハイタッチ.
いい感じだ.
(次男はパパとハイタッチできなかった,と泣いたらしい)

5kmまで,
5:10
5:10
5:13

このくらいでは巡行できるようになってきた.
ただちょっと汗をかきすぎかも?

この辺かどっかで藤原新選手を抜いた.
今年はファンランなのか?
ちょっと遠くて話しかけられず.

たまに咳がでる.
痰が絡んだやつ.
鼻水も.

10kmまで,
5:18
5:12
5:06
5:10
5:17

橋があったりしてそこそこペースは変わるけど,まぁ順調.
近くにカメさん仮装の方,前にSWATでサンダルの仮装の方と走る.

庄川沿いは例年通りなぜか微妙に登るように感じる.
GOLDWINエイドでブドウ糖をGET…と思ったら飴だった.
ありがたく頂く.
普通のエイドは基本スポドリを取る.
やっぱりちょっとオーバーペースかなぁ,大丈夫かなぁと思いながら,きつくなったら少なくとも520までは落とそうと思うも落ちず.

15kmまで,
5:15
5:14
5:11
5:15
5:17

暑い!
ちょっと日もでてきた.
やばいな…
まぁ体感ペースよりは速く進んでる感じ.
川沿いは単調だけど,ここから新港大橋まではいろいろあって飽きずにすぐ着くイメージ.
ちなみにトイレは全然行きたくならない.

橋の手前の19kmまで,
5:04
5:08
5:10
5:12

あまりに暑くて初めてアームカバーを手首までおろした.
むぅ,ちょっと走りにくいかも…
川沿いの北上が終わって右に曲がる.
と,すごい風!
なんとずっと追い風だったようだ.
それで暑かったのか,とようやく気づく.
雨も降ってきて,走りにくいし下ろしたアームカバーをまた戻す.

大分雨が降ってきた.
予定と違うな…
鼻水もずっとでていて,人がいないときを見計らってふん!と空中へ飛ばしていた.
これは初めてやるときは勇気がいるが,慣れれば簡単.
ただ左の鼻は自分の右脇へ,右の鼻は左脇へ飛ばすので,道の真ん中でやるわけにもいかず,基本片方しかできないのがつらい.

新湊大橋の手前はジョギングの部が行われていたので応援の方も多く助かる.
そういや食欲なくてここまで塩熱サプリ1つくらいしか食べておらず,天むすも食べたくはなかったが,ここはやはりありがたく頂く.

さて橋だ.
さぁ有森さん,気合いを入れてくれ!と思ったら,いない!
ショックを受ける.
例年より早かったから?

ていうか既に風とか雨がやばくて寒いけど,橋まじやばくね?と思いながら登る.
20kmは5:29.

つらかった…
あまりハァハァ言うとこの後がやばいので,ぎりぎりのところで調整.
それでもこの登りは嫌いじゃないんだけど,今年は過去一番きつかった.
ボランティアの方も強風で大変だったと思う.

登って下る.
5:14
4:54

自衛隊の方の応援がありがたい.
ここは4分台でしょうという気分.

25kmまで,
5:23
5:17
5:22

橋降りて気分的にも脚的にも厳しくなるのはもう知ってる.
この辺でジェルを確か食べた.
妙においしくない…

22kmの距離表示を見てなぜか「あと10kmかよ,いけんじゃん」と本気で思う.
5秒後に「あと20kmだ!」と気づいて勝手にダメージを受けた.

大きな折り返しゾーン.
長いんだよねココ,とか知ってるというのは強い.
サブ3.5のペーサーは結構前だった.

そしてまずい,脚が売り切れてきた.
前半と同じパワーかそれよりも出してるのにペースが上がらない.
率直にいって,痛い.
こっそり途中で折り返したろか,と考える.
風もきつい.

30kmまで,
5:32
5:29
5:29
5:28
5:38

折り返したら一気に追い風になった.
ちょっとほっとする.
でも脚のつらさはやばい.

なんとなく今年は周りの顔ぶれがわりと固定されていた感じ.
皆きついんだと言い聞かせる.
35kmまで行けばあとは惰性でいける!と自己暗示をかける.

ます寿司ってこの辺だっけ?
これもやはり食べる.
ただ口に2RUNだかなんだか入っていておまけにすぐスポドリも飲んでひどい味になってしまった.

35kmまで,
5:24
5:37
5:39
5:51
6:24

田園ゾーン.
去年はここでもっとパワーに満ち溢れていたな,と思い出す.
45分切りはダメかもしれない,でも諦めない.

この辺で「走る!旦那の「マラソン道」」の田中さんを抜かす.
スーパー長距離ランナーで,勝手に自分がblog読んでるだけだけど,これまで何度か駒沢などで見かけたことがある.
よっぽど声かけようかと思ったけど,やっぱり自分に余裕がなくて無理だった.

どっかの角を曲がったら異様な向かい風.
自然と何人かで固まって走る.
あまり効果は実感できなかったが,一体感がでるのは良い.

これまで騙し騙し来てたけど,35kmで右のハムストリングスを攣る.
正確に言えば攣りきってはいないかもしれない.
でもマラソンで久しぶりに止まってしまった.
とはいえ攣りに関しても経験豊富なので,パニックにはならなかった.
一時的なペースダウンに過ぎない.

40kmまで,
6:11
6:02
5:50
6:00
5:54

こうなったらもう,地獄ゾーン.
いや,スタートした時点でこれが待ち受けているのは分かっていた.
でもこうするしかなかった.

どこかで左ハムも攣る.
これまで抜いた人たちに抜かされる.

何を目標に走ればいいのか?
わからんが,最後まで諦めずに走ったと思えない限り,後味が100倍くらい悪くなる.
じゃあやるしかない.
「諦めない…諦めない…」と念仏と唱えながら走る.

「よく頑張ったねぇ」と応援してくれるおばあちゃんがいて泣きそうになる.
やりたかったのはこんな青春ドラマじゃないけど,またこうなってしまった.
これが練習なら絶対もうやめている.
フルマラソンという行為の厳しさ,非日常感に改めて恐ろしくなる.

とりあえず終わりたければ進むしかない.
怪我じゃなければ,痛いとかつらいとかはナシだ.
見ればやはり一緒に走ってきた人たちがまだちらほらいる.
自分だけじゃない.

40km手前の折り返し前のエイドで,全然暑くはなかったけどなぜか水を被る.
トタンにシャキっとした.
目が覚めた.

調子に乗って脚が痛そうに歩いてるランナーに「頑張れ」と声をかける.
終わりが見えたから?ポジティブになってきた.

街に戻ってきた.
最後の橋はきついけど,攣りさえしなければいい.
41kmは5:37.
少し復活.

あと1kmの看板で時計を見ると大体3時間45分ちょい.
せっかくなら50分は切ろう!とダッシュ
これまでずっと近くにいた同じ靴の人もダッシュしていたが,最後に抜かす.

きついけど5kmTTは死ぬほどやってきたので慣れている.
でも思ったほどスピードはでてなくて42kmは5:08.
ゴール直前で時計見たら50分になってしまった.
残念.

ラスト600mはもうちょいスピードでていたと思うけど,ゴール地点でガーミン押せてなくてペース分からず.
ようやく終わった.
笑顔でゴールできた.
3時間50分11秒.