古河はなももマラソン2017

病み上がりで走る作戦として前半抑えるしかないと思っていたので,10kmまでキロ5:50でいくことに.
すると面白いくらいバンバン抜かれる.
後半は結構抜き返したけど,何となく古河は本気度高い人が多い気がする.

数キロでトップが折り返してくるということで片車線になり,結構狭くなった.
混雑が解消されたなーと思ったのはいつだったろう?10kmくらい?大分先だった.

5kmくらいが最初の給水だと思ったが,給水が間に合っておらずコップがない.
数秒待って水だけ少し飲めたが次回改善をお願いしたい.
特に前半は給水所自体が少なめで,各給水所のキャパも小さいと感じた.

2RUNは早めに服用,というか4袋も持ってきたので走る前から一粒飲んだ.
東京マラソンEXPOで貰った塩飴を舐めたら黒糖味?でやたら甘い…しかもずっと溶けずに口に残っていた.

なんだかんだキロ5:50よりは速く進んでしまうが,余裕はある.
同じ筋肉を使い続けないよう意識して足裏の着地ポイントを変えながら走った.

10kmからキロ5:40へ.
ていうかいつの間にかガーミンが英語表示になっている.
いつからバグったんだろう…
とりあえず今現在の記録は正しいようだ.
館山のときほどGPSと距離表示はずれてない.(最後はもちろんそれなりにずれていた)

コースは街でもないしそれほど畑や田んぼでもないし山奥でもない…
なんていうんだろう?
郊外の新興住宅街?
景色は嫌いじゃないけど,すれ違いゾーンは狭いし気が散って個人的には走りづらかった.
知り合いがいれば楽しいかもしれない.

坂は噂通り少ない.
もちろんゼロじゃないけどあっても緩やか.

そういえば天気は最高.
日差しは暑いけど気温はちょうど良く風も弱い.
今回はこの天気とコースに間違いなく助けられた.

20km前後だっただろうか,後ろから鈴の音がずっと聞こえる.
あまりに聞こえるのでイライラしかけたが,魔法使いの小人?のような謎の仮装の人だった.
多分サンダルだったと思うがあの仮装でこの速さはすごい,鈴許す,ていうかどんどん先へ行ってしまった.
夢にでそうだなあの仮装…

ちょっと頭が痛かった気がしたのとドーピング効果狙って20km超えてEVEを飲んだ.
効果があったかどうかはわからない.

20kmからキロ5:30の予定だが,いまいちあげきれない.
でも結果的に20kmから25kmが一番速かったようだ.
あげきれないけど,20km地点での余裕は,少なくとも館山よりは遥かにあったのでちょっと安心した.

ペース表とか持ってなかったので,今自分が遅いのか速いのかいまいち分からない.
30kmで2時間47分という値を館山のとき覚えていたので,それと比較したくて早く30kmになって欲しかった.
心待ちにしてたわりにあまり結果を覚えてないけど,確か2分近く遅かった気がする.
それが許容範囲かどうか分からなかったので,結局あまり意味はなかった.

足攣り兆候が出始める,何kmくらいからだったか…
30kmより手前で兆候は感じていた気がする.
何で練習ではまったく出ないのに本番で出るのか?

脹脛や膝裏,股関節あたりがピキピキし始める.
東京マラソンEXPOで貰ったツムラ芍薬甘草湯も飲む.
もう総動員.
確かそのとき私設エイドでコーラを貰い,めちゃくちゃうまかったことを覚えている.
あれは本当に助かった.

この前か後か2RUNも3袋目もいった.
ゆっくり舐めようとしたらすぐにエイドで,スポドリ飲んでアンパンも食べたのですぐに飲み込んでしまった.

緩い坂で塩飴を舐めようと思いポケットに手を入れて飴を出したときが一番脚を攣りかけた.
左の脹脛.
止まったら完全に攣ると思い,ぎりぎりの調整でペースを落とした.
飴は袋から開けた瞬間地面に落ちた.
頭がパニックになり,なぜか頭の中で長男の名前を必死に連呼していた.
何とか攣りきらなかったがこのときのラップがキロ6:07,これまでならここから潰れ始めるところ.
が,半分ヤケになり体力的にはまだ余力があったのか,奇跡的にペースを戻すことが出来た.
次のラップはキロ5:40くらいだったと思う.

初めてフルを走ったかすみがうら以来,ここから先は家族のことが頭に浮かんだ.
ここんとこ失敗レースばかりで家に帰っても微妙な空気になりがちだったので,いいかげん胸を張りたかった.
朝見た応援の動画が心の支えになった.

あとはここでサブ4逃すと次はまた7か月以上チャンスはないということ.
それだけは本当に心底嫌だった.
サブ4のレッテルで夏を過ごしたいという気持ちが強いモチベーションになった.

引退した自転車の選手だが,ドイツのフォイクト選手が「Shut Up Legs(黙れ脚)」という名台詞を残している.
まさにそんな心境だった.
攣るな,動け,進め…
あまりに言うことを聞かないので右手を噛んで気合いを入れた.
これは1日たった今でも紫色に腫れている.
手からしたらとんだとばっちりだ.

それでもキロ5:30は無理,5:40が限界.
これで間に合うのかどうか誰か教えてほしかった.
ていうか昨日は「出れるかどうか分からない」とか言ってたのにまたギリギリの戦いをしてしまっている.
でもあと数キロ頑張ってサブ4になるなら頑張らない手はない.

最後のほうの給水でのんびり横に歩いてきたおっさんにぶつかった.
脚が攣らなくて良かった.

2RUNだけは全部飲んだが,先の飴事件もあるのでそれ以上の補給はやめた.
もう走るだけ.
35kmからは過酷そのもの.
あと数十分耐えるだけ,進めば必ず終わる…
どうもネガティブな心境になってしまうのが自分の欠点だがどうしても「わーい、たのしー!」とはなれない.

40kmで3時間48分ならいけるだろうと計算し,39kmで確か3時間41分くらいだったので,あれ?(時間的には)サブ4余裕じゃん?と思った.
半信半疑だったが,ここで初めて達成が現実味を帯びた.
ちなみに2.195kmを12分だとキロ5:28で走らないといけないのでそれだと無理だがそこまで頭が回らなかった.

この辺で「私をサブ4へ連れてって」というTシャツを着た女性を抜かした.
前半見かけた以来久しぶりに追いついたので,この人だけはサブ4狙ってるだろうし,ちょっと嬉しくなった.
師匠っぽいおじさんが激励しながら進んでいた.
皆頑張っている.

40kmでは3時間47分.
いける!
もうちょっと感動したりするかと思ったが,まだまだつらくてそれどころじゃない.
あと駒沢1周,それなら走れるだろ!と思っていた.

スタート地点に戻ってきてほっとした.
狭い道を通りトラックへ.
ゴールはどこだ!?
よく見ると自分の時計は3時間59分を超えていて,最後の最後に焦った.
ぐるっとトラックを回ってゴール.
3時間59分20秒だった.
あぶねー!