青梅高水国際トレイルラン

スタートして多分Eさんに応援され,自分はSさんとYさんを見つけこっちから呼ぶも気付いてもらえず.

ロードを無理しすぎず走る.
やっぱレースだとココは走るよなぁ,というか違和感なく走れる.
2kmめはキロ5:11とか.
レースじゃなかったら考えられない.

でも早速Mさんに抜かれる.
超速い,4分半くらいで登ってたんじゃないだろうか.

矢倉台のトイレの先は皆歩き出したので歩く.
心拍は落ちない.
まぁまぁMさんはずっと見えていた.

思ったほどコースを覚えてない.
多少前が詰まることはあるけど,止まるような渋滞はなかった.

たまに驚くほど速い人に抜かれることはあっても,抜く人はほんの数人.
ちょっと前すぎたか.
下りは頑張っても遅いので,後ろのプレッシャーを感じる.
皆,濡れた下りで何であんなに速いんだ.

ちょっとずっとプッシュしすぎな気もしてきた.
一定の余力は残してるつもりだけど,それにしてもきつい.
シングルトラックばかりなので,自分の前が開くと悪いかなと思ってつい詰めてしまう.
先を考えて絶望する.
もっと長いレースに出たいと思った.
出たことないのに.

寒いせいもあるけど,水分取る余裕があまりない.
ジェルは言わずもがなだけど,フラスクに詰め替えてタイツに入れておいたおかげでそれなりには飲めた.

大分パワー使い過ぎな気もしつつ,榎木峠のロードを横断.
その先の舗装路は歩かないと無理.
左に曲がって…あぁこんな登るんだっけと思い出す,すごい斜度.
速い女子に抜かれた.

どこかでAさんに追いついた.
おー,いろんな意味で嬉しい.
きつそうだったので,少しペース落として一緒に行けたらいいなと.
一番前でスタートしたらしい.

林道に出て,結構雨が降ってることを知る.
いやー,しかし登る.
試走では折り返してから,特に榎木峠超えてから3つくらいきつい登り返しがあることばかり覚えてたけど,常福院行くまでも十分すぎるくらいきつい.
なんでこのコースはこんなきついんだろ.

10㎞くらいで早く着かないかなと時計見た記憶がある.
途中開けて右に曲がるところは試走の時,人がいたので覚えている.

何度もこんな登るのと思いながら,ようやく常福院に着いた.
ほっとした.
ここで一旦Aさんを抜かした.

1時間半ちょいで着いた気がする.
速すぎてやばい,っていうよりも,このときは3時間半は確実に切れる,やったー!という思いだった.

お守りを貰ってタイツの右ポケットに入れて,即Uターン.
トイレに行きたいとかはまったくなかった.

さて下り.
もちろん速い人には抜かされたけど,ここはそれほどテクニカルじゃないしそこそこ下れたと思う.
ロードの登り返し,すぐにAさんに抜かれ差をつけられる.
やっぱはえー.
自分も一応走れたけど,攣り兆候発動.

斜度がきつくなり,歩いたらAさんに追いついてきた.
が,下りで攣るというか前腿が痛くてふんばりがきかず,もともと遅い上にさらにスピードが出せなくなってきた.
なにこれやばい.
Aさんは見えなくなる.

ロードに出てガツンと下る.
このときはまだそれなりに走れていた.
右に曲がる手前でトイレがあったけどもちろんスルー.
曲がって登り.
おお,ここもこんなきつかったっけ,と少し走ったけど歩く.
この先が民家?
また登る.

榎木峠に戻ってきた.
さっそく登る…がもう全然登れない.
完全に脚が終わっている.
きつすぎる.
攣りそうってのもあるけど,とにかく痛い.

長くて段差の大きい階段の登り返し.
一応止まらずには登った気がするけど,ヘロヘロ.
Oさんに元気よく抜かれた.
走ってやがる…すげぇっていうか,自分が完全にミス.

いまいち何が正しいのかいまだに分かってないけど,3回は登り返すと思ってたので,耐える.
平地も走れない.

Gさんにさらに元気よく抜かされた.
あれ,Oさんよりも前だったっけ?
覚えてない.
前にAさんいるよ!と教えたから,もっと手前だったかも.

3時間半がやばい!という思いでいっぱいだった.
つまりまだ諦めてなかった.
が,いよいよ下りで走るところか歩いて降りることもできない.
前腿が痛すぎる.
何人も道を譲る.

そしてきつい登りが何度もある.
階段以外にもこんなあったっけ!?
どこかの長い登りの頂上で,ここが一番きついところだよー!と応援してくれてグータッチもした.
ありがたい.
書き忘れてたけど,こんな雨なのにぽつぽつ応援してくださる方がいる.

しかし長くない登りはその後も何度も出てくる.
2時間半で残り8km,くらいで時計を見た.
ただ本当に残り8kmだったか不明.
実際は残り6kmくらいだったかもしれない.
そのときはキロ7って無理じゃね?と思ったけど,まだ諦めてなかった.

平地ならわずかに走れるけど,そんな箇所はほぼない.
登り下りは止まる速度.
その後どこかで平地でも止まり,3.5は諦めた.
というか受け入れた.
悔しいのと,安心感.
19kmくらいだった気がする.

AYさんがスーッと抜いて行ったので,おいおいと声をかけた.
まぁでもすぐに行ってしまった,当たり前か.

止まりながら下ってたら,同じような方がいて,攣りました?と声をかけられた.
聞けば折り返しからずっと似たような状態らしい.
すごい親近感.
登りはまだ自分のほうが速く,下りはその方のほうが速かったので,ずっと行ったり来たりしていた.

SYさんにも抜かれた.
そりゃ来るよねという感じ.
もうタイムはどうでもいい,なんとか戻らなくてはいけない.

ちょっと寒い気もしたけど,なぜかザックからレインを出す気になれなかった.
なんとなく,そんな動きをしたら全身攣って座り込んでしまいそうだった,気もするし,正常な判断ができてなかったかもしれない.

絶望的にきつい中を這うようにして進み,ようやく矢倉台手前の急な斜面.
一歩踏み出すと激痛で下れない.
攣り仲間はそのとき前にいたけど,後ろ向きに下りていた.
やってみる.
まさか30kmのレースで後ろ向きに下るとは思ってもみなかった.
あとはカニ歩きしてみたり止まったり,最悪だった.
抜かされた女性に顔色がひどいと言われる.

死ぬ思いで下りきる.
緩い斜面ならちょこちょこ走れる,というか走っても歩いても痛みに大差がない.

攣り仲間に声をかけて抜く.
いけるところまで走ってみよう.
早く終わりたい.
ほんの数人だったけど,何人か抜いた.

あと何kmなのか知りたい.
試走していても,正確な距離は分からない.
そもそもゴール付近はどういう道なのか分からない.

あとちょっとで終わり効果なのか,下りで少し斜度がきつくてもなんとか走れた.
ようやく公園近くに戻ってきた.

右に曲がって降りて…げ,斜度が許容範囲を超えている.
しかもトレイル.
最後の最後でやばい.
でもここで止まったら多分この区間だけで30分くらいかかりそうだったので,勢いでいく.
あと微妙に3時間40分は切れる気もしていた.
あれだけ亀になったわりに,タイム的にはそこまで落ちてないなと思った.
それだけ最初に飛ばしすぎた.

下りきって,ゴール手前に妻がいた.
その先にはOさんとSKさん.
笑顔になる.
3時間39分台であることを確認してゴール.
マジで人生で一番きついレースだった.